山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

わたしの記録

選択肢を多く持っていられる人でありたい

パラリンピックの閉会式を観ていたときのこと。 東京への引き継ぎのパフォーマンスで感激して涙が溢れました。 生まれつき与えられたり、病の後遺症であったり、突然の事故であったり。その理由は様々ですが、障がいと共に生きることになった彼らの素晴らし…

夫への感謝

自分のために。夫はあれから一度も流産した赤ちゃんを見ていない。私がふとした時に写真を見ていても「まだ無理」だと言う。私は多分、これからもずっと彼が写真を見ることはないんじゃないかな、と思っている。それくらい、あの夜の出来事は夫にとって壮絶…

両親への感謝

自分のために。病院から帰った日の夕方、母親が林檎を持って顔を見にきてくれた。顔を見た瞬間にどっと涙が流れた。声を聞くだけでも泣けてしまうし、母の料理の味には声をあげて泣いた。母という存在の大きさを実感することがたくさんあった。数日に一度は…

子どもを持つという決心

周りに親になる友人が増えてきても、私はもうしばらくいいかなと思っていた。焦らないと言ったらうそになるけれど、それ以上の理由が私にはあり、自然に「子どもがほしい」と思えるのを待って決心した。 「理由」と言っても個人的なものだ。 私たち夫婦は付…