山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

30w6d 1日で引き継ぎを

自宅安静の指示を受けたのが土曜日。この日は、もともと友人と会う予定がありました。これが最後になるかもしれない…という思いもあり、ランチ→友人宅でお茶すること5時間ほど。帰りにお惣菜を買って、帰宅してすぐに横になりました。

 

日曜日は1日寝たきり。リビングに運んでもらったベッド(正しくはベッドのマットレス)の上で、翌日の動きをイメトレしつつ、同僚1人にだけ状況を説明しておきました。

先生からは「やめておきなさい」と言われた仕事ですが、さすがに「今日から行けません」は避けたかった。デスクやパソコンはそのままだし、先月から始めていたとはいえ、まだ引き継ぎは8割といったところ。なんとか月曜日の1日で、残りの引き継ぎと片付けを済ませておこうと考えていました。

 

そして、月曜日。イメトレ通り、朝一番で上司に状況を報告。週末の診察でどうなるか分からないので、ひとまず火曜〜金曜を休ませていただきたいということをお願いしました。OKをもらい、さらにもうひとつ上の上司へも報告。いずれも「身体を優先するように」と優しい言葉をかけていただき、今日が最後になっても良いように、体制を整えてくださいました。

デスクに戻り、残りの3週間で片付けようと思っていた仕事を割り振り、午後一番で部署の皆さんに報告&お願い。ほとんどが子持ちの女性であるため、「無理しないで休んでください。何とかなります。」と、声をかけてもらい、計画通りに引き継げなかったことが、余計申し訳なく、悔しく感じられました。

最後に大雑把にデスクを片付け、必要な書類を引き継ぎ、就業時間いっぱい。これでもこの頃には、お腹はかなり張って痛いほどでした。トイレに行くたびに「今日1日だけがんばろうね」とお腹に話しかけて、なんとか帰路につきました。

もう、この日の帰り道は疲れと不安でヨロヨロで、家に着いた途端、ばたりと倒れこんでしまいました。

 

本当は、身体のことを考えると良くない選択だったのだと思います。ただ、私にはどうしても、出勤せずに電話だけで「あとをよろしくお願いします」というのができませんでした。きっと家で寝ていても、ずっと悶々としていたと思います。今回の引き継ぎだって、決して褒められたものではありませんが、現状できうる限りのことをできたという満足感はあります。

 

快く引き継ぎをさせてくれた同僚に感謝。

気持ち良く休みを取らせてくれた会社に感謝。

自宅安静中に出勤させてくれた家族に感謝。

そして、一緒に頑張ってくれたお腹の子に感謝です。

 

ぼちぼちでも、早めに引き継ぎを始めておいてよかった。勤務ラスト1ヶ月を過信してはいけないことが、今回のことで身に沁みました…。

 

ここからは、しっかり寝たきり生活を守ることを誓います。