山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

33w1d 切迫早産。入院へ。

前の日の夜、やけにお腹が張るなと思っていました。というか、この期に及んで、感覚はどちらかというと「皮膚が引っ張られて苦しい。これ以上伸びないよー」でした。

でも、なんとなく心配だったので、お風呂はシャワーだけで簡単に済ませて、すぐに就寝。夜はまぁまぁ寝られたかなといったところでした。

夜中に何度かトイレに行ったけれど、特に異常なし。朝一番のトイレも同様でした。

 

そして、10:00頃にトイレに入ったら…!!!茶色いおりものがシートについていました。少し拭いたら、微かにピンクの混ざったおりものも。

ひとまず、指示を仰ぐために病院へ電話。「診察しないと何とも言えないので、午前中のうちに来てください」とのこと。

ちょうど夫が仕事へ行くところでしたが、タクシーをつかまえてきてもらって、病院へ一緒に向かいました。

鮮血でない。大丈夫だ。

そう思いながら落ち着いて、入院になるかもしれないと、携帯の充電器、読もうと思っていた名付けの本、両親学級のテキスト、汗拭きシート、ナプキンとおりものシート、両親からもらったお守りなどをバッグに入れるのも忘れませんでした。

 

副院長先生の診察。

子宮頚管長は19mmくらい。赤ちゃんが下がってきてはいるが、子宮頚管長の縮んだ分は誤差範囲で、積極的に早産が進んでいる感じはしないとのこと。子宮口も開いていない。

赤ちゃんの体重は、2200gは超えているという話でしたが、それでも今生まれてしまうと大きな病院に搬送になるということでした。

「あと少し…いや、36週まではやっぱりお腹の中にいてほしいな」「ですよね!なんとか耐えて、いてもらわないと」なんて会話をして経腹エコーが終わったあと。

「張るんだよね?」「そうですね。横になれば治ることも多いですが…。やっぱり夕方から夜にかけて張ります。」という会話をして、先生から「入院する?」とのお言葉。

絶対に入院!という感じではありませんでしたが、「入院すれば点滴も打てて張りをコントロールしやすいし、安心じゃないかな」ということで、少しだけ迷いましたが、お願いすることにしました。

家にいたい気持ちは山々ですが、今回はお腹の張りだけでなく、出血らしいものが見られたことが大きな決断の要因になりました。夜中に生理痛のような腰痛腹痛があることもあったのも、頭をよぎりました。

流産のこともあるし、心配事があるたびにネットで調べて不安になるよりも、入院してしまった方が精神的に健康でないかと考えました。

夫も、私は油断してすぐ動くから、入院させてもらえたら安心だと励ましてくれました。

 

夫と別れる瞬間は、なぜか少しだけ涙が出ましたが…。

 

先生によると、10日間が目処。

とうとう入院生活のスタートです。