山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

33w3d&33w4d 切迫早産入院3日目&4日目

◆33w3d 入院3日目  病室へ移動

ゆうべは2時間おきに起きた。

とにかく喉がよく乾く(これもリトドリンの副作用みたい)。それから明け方4:00くらいには吐き気も出てきた。痛みよりも吐き気の方が嫌だなと思いながら、なんとか耐える。少し寝て起きたら、ほとんど吐き気は消えていた。

昨日と同じように朝食をとり、モニターチェック。今日は少し、お腹がよく張る気がする。

今日の検温の時にでも、病室に移る旨を伝えてくださいとのことだったので相談すると、30分程して、1階上の病室へ移動開始となった。

荷物はすべて持ってもらい、私は車椅子に乗り、点滴台を車椅子の前で操作して進む。ちょっとしたアトラクションみたいで楽しかった。

大部屋だけれど、部屋には私の他に1人いるだけ。この方も明日には退院みたい。入り口に名前の札をかけられて、本格的な感じがした。

部屋は角の1番広いスペースで、窓が大きくて今朝までと明るさが全然違う。

テレビもあるし、扇風機もある。心なしかベッドも柔らかくて(昨日までのベッドは硬かった…)広い。お茶のセットが自由に使えて、タオル掛けもある。分別できるゴミ箱も。

いかにも「入院」というかんじ。

改めて今までの部屋は仮の部屋だったのだと思うけれど、あまりの違いに恐縮してしまう…。

 

部屋のもう1人の方の苦しそうな息づかいが聞こえるなーと思っていたら、夕飯時に陣痛が本格的になってきたようで、陣痛室に移動していった。今夜生まれるのかな。

がんばって!と思いながら、自分の時を想像して、ちょっと不安になってしまった。

点滴を抜いたらすぐに陣痛が来た、なんて話も聞くし、それは困るなと思いながら…。

 

夜のモニターはよく張った。30分間で大きめの山が3回。痛みを伴わなければ、10分の間隔があるので大丈夫と言われて安心。

食事後はグルコースの影響で張りやすいというのが、本日知った新しい知識。実感していたから、納得&安心した。

 

今日、母親に洗濯物を回収に来てもらったので、明日は誰も面会には来ない。時間や持ってきてもらうものの打ち合わせもないため、仕事後の夫と少しラインをして、日付が変わる前に電気をすべて消した。

 

 

◆33w4d 入院4日目  入院後初の診察と涙

 入院してから1番よく眠れてすっきり!トイレには起きたものの、「寝た」という感じがした。やっぱり環境が良くなったからかな。

朝食後に 、急遽先生の診察が入った。昨日の夜にけっこう張ったからかな?と看護師さん。

子宮頸管の長さは15㎜…。

み、短くなっている。測ってもらう時に、お腹が張っていたせいだと思いたい。

先生いわく「あと1週間は大丈夫でしょう」。でも、1週間しても、まだ34週目なんだけどな。

「まだ張る?」という聞き方をされたので、状態が落ち着けば、張りも収まるのかもしれない。極力安静にしていよう。

来週半ばに、また診察があるとのこと。この日で退院の目処がつく気がする。

 

隣の方が帰ってきた。看護師さんとの話によると、点滴を抜いての張り返しだそう。「生まれるかと思っちゃうくらいだよね」と話していた。「なんとか37週までがんばって」と言われながら、退院していかれた。

私も点滴を抜いたら、強い張り返しがあるのかな。すっかり点滴のお世話になっているから、抜くのがこわい。

 

今日は入院してから初めて、誰も来なかった。母が来てくれる日だって、滞在時間は30分くらいなのに、なんだか全然違う。

夕飯時にふと、不安と寂しさから涙が込み上げてきた。初日は「病院の食事なのに豪華!美味しい!」と思っていた食事が、急に味気ないように感じられた。

まだ、4日しか経っていないのに。

しかも、我が家は夫の帰りが日付が変わるかどうかくらいの時間なので、夕食は1人で食べることがほとんどだ。

1人で食べるのは慣れているはずなのに。

私は今回が初産だから、自分の寂しさだけどうにかすれば良いけれど、お子さんがいて入院生活をされている方は、どれだけ辛い思いをされているのだろうか。

そんなことを考えていた。

 

夜、部屋に出産を終えた家族がやってきた。明日には個室に移るみたいだけれど、やっと引っ込んだ涙がまた出てしまう。

「すごい。がんばったんだなぁ。幸せそうだな。」という気持ちと、「私は無事にそこまでいけるのかな」という気持ちが交錯して複雑だ。

先が見えないことが不安なのかな。

この気持ち、何なのだろう。