山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

「お腹の張り」を知る

切迫早産の診断を受けて入院生活がスタートして、数日が経ちました。

夫には「またお腹が大きくなった気がするね」と言われましたが、自分では全くそんな感覚がありませんでした。

胎動はあるか、出血や痛みはないか、お腹の張りはどうか、など気にすることはたくさんありますが、入院してからはお腹が軽くなったような気がしていたのです。それは、小さくなったのでは?と思うくらい。

これは、ほぼ1日横になっているのもさることながら、おそらく張り止めの点滴リトドリンが効いているのが大きいと思います。

つまり、1日の中でお腹の張っている時間が短いということ。

今更ながら「お腹が張っていない」状態を知ることで、「お腹が張る」という感覚を理解しました。

 

よくお腹の張った状態を「石のように硬くなる」「カチカチになる」「子宮の形が分かるくらい」と表現したりします。

が、私はこれが分かりませんでした。

「石って相当硬いと思うけど、そんなになることはあるのだろうか」「まだ弾力はある気がする。カチカチとは言わないな」「子宮の形ってどんななの?」というようなことを、張ったお腹を触りながら思っていたのです。

「そりゃあ、お腹の中に赤ちゃんがいるんだから、突っ張るのは当たり前だろう。」と。

感覚を言葉で伝えるのは難しいものですね。

 

でも、張らない状態を知っている今、お腹は張っていなければ軽いし、柔らかい。「お腹を支えながら歩きたい」なんて思わないよーと、当時の自分に教えてあげたいです。

おそらく、7ヶ月頃には、重くて突っ張ってきついなと思うことが増えていました。でも、下腹部だけのような気がしたし、耐えられないほどでもない。妊婦帯を買って、楽だなぁと思ったのを覚えています。

 

ベッドの上で反省するのは、仕事との付き合い方です。

基本的にはデスクワークなので、それほど動きすぎということはなかったと思うのですが…。でも、ペースは落とさずに働いて、疲れを感じることはしばしば。立場上、いくらかはストレスもあったなと思います。

同時期に妊娠した友人は、病院で「仕事は6割、帰宅したらすぐに横になりなさい」と言われたそうです。

それを聞いた時の私は、仕事は6割って…そりゃあさすがに無理でしょう!と思っていたけれど、心持ちとしてはそれくらいセーブするくらいが良いのかもしれません。仕事をしていたら、否が応でも無理はするでしょうから。

 

妊娠していたら、身体がしんどいのは当然だと思っていました。それはその通りだと思いますが、その上での自分へのケアが足りなかったなということが反省として残ります。

もっと周囲にうまく甘えられるようにならなければ。だいぶ仕事を任せるのも慣れてきたなと思っていましたが…。私の大きな課題です。

 

次に妊娠することがあったら、その時は「張り」も分かるはず。

今この入院生活を経て、身をもって分かることが沢山あります。

反省しつつ、前進していかなければ!と思っています。