山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

34w2d&34w3d 切迫早産入院9日目&10日目

◆34w2d 切迫早産入院9日目  病院食

ゆうべは寝るまでは張りが頻繁だったものの、トイレには2回しか起きずに眠れた。

相変わらずリトドリンの副作用でほてりがあるので、それをうまくコントロールできれば、よく眠れるような気がする。

寝る直前までは扇風機を回して、その間アイスノンは冷凍庫へ。寝る直前に扇風機を切ってアイスノンに切り替えることにしたら、だいぶ眠れるようになった。

色々慣れるもので、おもしろい。

 

「うちのお味噌でお味噌汁作りたい…。」と、ふと思うことが増えた。

病院の食事は美味しい。

栄養のバランスも見るからに良いし、和洋中と飽きないようにバリエーションも豊富だし、量もしっかりある。塩分なども計算されているだろうに、物足りなさを感じない。

間食をしたくならないのに驚いたくらい。栄養バランスが良いと、身体も満足するのかなと思いながら過ごしていた。

こんなふうな食事を家でも出したいと、献立表と毎食の写真は欠かさずに撮っている。

くじけそうな気持ちを励ますためか(?)週に1・2回は特別料理のような豪華な食事になったりするのもうれしい。

それでも、だんだんと味気ないような気がする日が増えてきたのが不思議だ。

総合病院の食事はもっと管理的だというから、贅沢な話なのだけど。

上げ膳据え膳でこんなに美味しい食事をいただけて有り難い…という気持ちとの狭間で、なんとか今のところ全て完食している。

 家を離れてみると、「うちの味」なんてまだまだない気がしていたけれど、少しずつそういうものも出来ていたのかなと感じて、それがちょっと嬉しい。

 

両親学級に参加した時のテキストを再読し始めた。

点滴を外すこととかを考えたら、お産はそう遠くない可能性もあるなと…。

「まだだよー」という声かけと一緒に、私はお産のイメージトレーニングを始めたくて。

でも、やっぱり初めてのことって不安や緊張が大きいな。そのためのイメトレだけど、よしこい!って心境はまだまだ先にある気がする。

 

◆34w3d 切迫早産入院10日目  陣痛に向けて準備

夜中、点滴の機械がピーピーと鳴り響いて起きた。途中に空気が入りすぎて流れが滞っていた様子。その後しばらくは眠れなかったものの、1:30くらいからはぐっすりだった。

思えば初日も点滴の機械が鳴ったけれど、あの時に比べたら、だいぶ扱いにも慣れた。何時頃点滴がなくなりそうかも、予測がつくようになったし。

でも、明日には、この点滴ともお別れ。今の私はそれで頭がいっぱい。

 

シーツ交換の方から、明日退院かと尋ねられた。え!それはまだ早いような…。点滴を抜いてちょっと様子見たら退院なのかな。でも、さすがにこわいよ。

もう少し病院にいて、2日くらいは様子を見たいとお願いしてみよう。

幸い、ベッドは空いていそうだし…。

 

「陣痛きたかも」という陣痛アプリ(陣痛間隔をカウントしてくれるアプリ)をインストール。

家族のラインを登録できるようになっていて、私が陣痛開始ボタンを押すと自動でそれが伝わるという優れもの。

さらに、電話番号を登録しておけば、ワンタッチで電話がかけられ、陣痛間隔をあらかじめ設定しておけば、その間隔になった時に、病院などへの連絡も促してくれる。

どれくらい余裕がなくなるのか想像もつかないけど、「備えあれば憂いなし」ということで!

試しに使ってみたけれど、単純で使いやすいかんじだった。

続けて、マタニティタクシーにも登録。

うちは車を持っていないので、いつ陣痛がきてもいいようにした。実家にいれば車はあるけれど、なんとなく身内の運転でないほうがよい気がして…。

車が出払っているときのために、市内の2社に登録しておいた。1社は自宅と実家の両方の住所を登録してもらえた。

あとは、家に帰って入院準備を整えればオーケーかな。

 

午後のモニターは3回張った。そのうちの2回は胎動がすごくて、それにつられて。

それにしてもよく動く!男の子だし、元気なのはすごーくうれしいけれど、なんと今日は、モニターのお腹に当てている機械を私が手で支えて心拍をとった。

検査の間の30分でも右から左へ移動したりする。モニターを当ててもらうとき、皆さんが「今日はどこかなー」と言うようになってきた(笑)

 

「明日は点滴取るのよね」という話になり、「ちょっとこわいですね」と答えると、今日の看護師さんは「張りは増えるとは思うけどね、意外とそのあと大丈夫になるよ」と言ってくださった。

もう、それを信じよう。

ひと通り不安がって、ひとまず「結局生まれるかどうかは赤ちゃんのみぞ知る。なるようになるか。」と思えるようになってきた。

張りは増えるけれど、出産まではまだまだ。

明日は、そのイメージで臨もう。