山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

30w4d 子宮頸管2cm!自宅安静指示!!

「何か変わったことない?」

いつも通りに診察が始まって、私も今日は特別気になることはないけれど、性別をもう一度確認することと、気をつけることが何かないか聞ければいいかな、なんてのんびり構えていました。

再来週、ちょっとリッチなホテルを予約して、出産前最後のゆったり旅行に行こうと思っていたので、「何か起こったら行けないねー」なんて、軽く話していたくらい。でも、これもまさか本当にいけなくなるとは思ってもいませんでした。

 

丁寧にエコーを見せてもらって、前回の診察で「頭が大きい」と言われていたから、それを質問。「少し大きめだけど、成長曲線のちょうど真ん中くらいだよ。そういうのはあんまり気にしないこと」と、しっかり説明してくださって、安心。夫はこんなにじっくりエコーを見たの初めてじゃないかな、というくらいじっくり見せてもらえました。

もともと、おりもの検査の日だったので内診台へ。「子宮口も見るね」「あ、ぜひお願いします」…そのあと。「うーん、短いなぁ」と先生の声。

「お腹張ったりしなかった?」

「んー、下腹部が固くなることはたしかに…でもお腹全体がカチカチになるというかんじは、ほとんどなかった気がします」

「そうか。初めてだっけ?流産の経験はないよね?」

「初めてです。一回流産してます。」

経験として、流産のことも冷静に話せてよかったと思いながら、先生が何回か繰り返し子宮頸管長を測るのを見守っていました。

「説明は向こうでするね」

 

夫と一緒に先生の手書きの絵を見ながら、丁寧な説明を聞く。

「今の時期、3〜3.5cmの長さが欲しいところ、2〜2.3cmになってしまっている。これは早産の可能性が高くなっているということね。ただ、子宮口はしっかり閉じてるから、張り止めの薬を出すので、自宅安静にして。外出は極力避ける、最低限の日常生活以外は横になって過ごして。」

「仕事をしているんですが…基本デスクワークなんですけど、どうでしょうか?」

「やめたほうがいいね(きっぱり)」

これには、スカッとしました。夫も感激したみたい。説明が丁寧かつ的確、そして指示も明確。おかげで、もちろん不安が全くないわけではないですが、十分に納得できて「とにかく私が横になって休み続けるしかないんだ」と思うことができました。

 

お腹の張りについては、私が気づいていないか、本当に張っていなかったのかは分からないけれども、子宮の収縮はあったであろうこと。子宮頸管長は、もともと短い体質の人もいるし、動いてたことによって短くなったのかもしれないこと。このあたりは、はっきりしたことは分からないけれど、とにかく安静にして1週間後にまた診察を受けるようにとのことでした。

 

漢方薬の当帰芍薬散料(食前一包)と、張り止めのウテメリン(食後に一錠ずつ)を受け取り、帰路につきました。

次回はNSTがあるそう。

 

このまま出産まで、やりたいことをして過ごせるかなと、正直ちょっと安心しきっていたところがあるかもしれません。

仕事も家事もペースを落とさなかったし、今のうちに!と色々な友人と会っていたし。自分の体力を過信していたというか、体力とはまた別のところの話なのだということを、今更ながら実感しています。

とはいえ、先生の説明のおかげなのか何なのか、すっきりと納得して、今自分のやるべきことをするだけだと腹をくくっています。