山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

32w6d 産休と仕事への思い

今朝、朝刊を読んでいてふと思ったこと。

「そろそろ観念して、産休生活に変えていかなくてはいけないな。」

ということ。

仕事をしているときは、朝にゆっくり朝刊を読むことができませんでした。夜に夕刊と一緒に(なんなら数日分まとめて)読んでいました。だから、ふとゆっくりと朝に朝刊を読む自分に気づいて、そう思ったのかもしれません。

 

ちょうど1週間前、先週の月曜日に正式に産休に入らせていただくことが決まりました。

状況が変わらなかったことを上司に伝えると、「そうかー。じゃあ、このまま産休に入るっていうのが現実的だね。」と。恐縮する私に、「無理することはないよ。元気な赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしてるから、がんばって。」と、この上なく優しい言葉をかけてくださいました。

こんなに気持ちよく背中を押してくれる会社に感謝しつつ、体調のことを考えるとほっとしたのと同時に…。がくっと落ち込み、切なくなりました。

きっとそれは、あと数週間できれいに仕事を引き継いで、「やりきった!」と思って気持ちよく産休に入りたかった私のひとりよがり。

夫に報告すると、「想定内だよ。少しずつ引き継ぎはしていたんだし、考えすぎ。いい機会だし、周りのみんなでクリアしてくれるはずだよ。みんなに感謝して休ませてもらいなさい。」というような内容で返事が。よく分かってるなぁと思いました。

立場としては、私は今、部署の責任者で、それを後任の同僚に引き継ぐことになります。よく言う「仕事がなくなったら…」とかいう不安はまったくないものの、ばたばたと引き継ぐことに強く申し訳なさを感じています。変に責任感が強すぎて、真面目すぎるのかも。(全てにそういうわけではないのですが、こと仕事になると、そういう性分が発揮されます…。)

この部署へは、新しいプロジェクトが始まったときに異動をして、そこから数年かけて育てたという自負があったのだと思います。この間は、手探り状態でとにかく必死に前へ前へ進んできました。くたびれたなと感じることや、逆に大きな達成感を感じることもあり、また、女性ばかりの部署のため、子持ちの同僚との付き合い方に悩んだりもしました。

その仕事と、こんなに突然、切り離されてしまうんだなと。先週は突然すぎて訳がわからなかったけれど、徐々に冷静になってきたということなのだと思います。

 

それから、さらに1週間。

同僚から相談の電話をもらったり、少しずつ家で仕事をしたりはしています。でも、パソコンに向かっているとお腹が張って長時間の作業は難しいし、やっぱり産休は仕方のないことだったのだと実感します。

個人的な目標としては、あと2日ほどで引き継ぎきれなかった仕事を終えて(パソコンでやりとりしています。便利な時代!)、自分の気持ちに区切りをつけたいと思っています。