山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

妊娠の報告と流産の報告

妊娠の報告。時期をいつにするか迷っている人がたくさんいるらしいことは、ネットで検索すればよく分かる。私も迷った。けれど、結果的に流産という悲しい結果を迎えても、あのタイミングでよかったなと思える時期に報告できていた。また妊娠できたら、きっと同じタイミングで報告するだろうと思う。

両親へ。
検査薬の陽性反応後、産婦人科での初受診で正常妊娠であることを確認して、その足で実家へ。まだ5週と2日だったけれど、何が起こっても両親には知っていてほしいと思っていた。私が親でもそう感じるかなと思って決めた。
義父母へは、ちょうど夫が帰省する予定があったので、その時に直接伝えてもらった。ほとんど私の両親と同じタイミング。心拍確認後に、改めて私から電話をした。

友人へ。
親友1人にのみ、心拍確認の前だったけれど、直接会えるタイミングで伝えた。彼女は私の人間関係の軸になる存在で、彼女が知っていることで助けられることがとても多かった。(友人の集まりを出血で欠席したときなど、うまく話を合わせてくれたり)
彼女以外には安定期に入ってからと決めていて、流産した今となっては余計、早いタイミングで話すのは覚悟がいることだと感じる。流産の報告は相手にも気を遣わせてしまうし。

会社へ。
上司2人と同僚1人に心拍確認後すぐに報告。出血があったので、このタイミングでの報告に迷いはなかった。結果的に、早めに報告しておいてよかった。流産となれば、報告済みかどうかにかかわらず休みをもらったりする確率が高いので、結局上司には早めの報告がベストではないかと思う。
信頼できる同僚に知っていてもらったのも、とても助かった。休みの間、うまく理由をごまかしてもらったり、仕事の報告をしてもらったり。彼女は出産経験があったので、少しだけ体調の相談などもしていた。


流産の報告。妊娠報告と大きく違うのは、有無を言わせず、しなくてはならないということ。
私は進行流産だったので、一通りの処置が終わり連絡できる状態になってすぐに、両方の父母に連絡をした。
その日の夜、出血を心配してくれていた親友へ報告。
月曜日の朝、同僚に報告して、そのまま上司に電話を繋いでもらって報告。
これで、すべての報告終了。あとはたまたま連絡をくれた友人や、会う約束をキャンセルした友人から連絡があり、数人には妊娠・流産のことを伝えた。けれど、どれも必要な連絡だと思えたから、負担になるということはなかった。

流産を経験して思うのは、万が一の場合に伝えるのをためらいそうだという人に、早すぎる妊娠報告をしなければそれでよいのでは、ということ。
両親と親友には、甘えさせてもらおうと思っている。もちろん、その逆の場合には私も全力で受け止めるから。