山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

28w4d 性別判明と葛藤

今日こそは性別を聞くぞ!と意気込んで検診に向かいましたが、その時はあっさりと訪れました。

普段とは違う先生の診察。エコーを見ながら、

「…で、男の子でしょ〜…」

「!!男の子ですか!」

「えっ、聞いてなかった?言っちゃまずかったかな!?」

「いえ、今日伺おうと思っていたので…」

と、こんなやりとりがありました。

 

戌の日以来、なぜか女の子だと思い込んでいたので驚きました。

私側はこの子が初孫ですが、夫側には、すでに5人の孫がいます。その中で男の子は一人。完全な女系だなと思っていたので、それもあり、いつの間にか女の子だと信じて疑わなかったのでした。

なんとなく名前を考えたり、なんとなく女の子の服を見たり。なんとなく、女の子を育てるイメージを膨らませていました。

いや、「なんとなく」ではなく、かなり確信をもって「やっぱり女の子だったね」と言う日を待っていたような気もします。

 

私の家族も義母も女の子だと予想していたので、電話した時は「…あっ、男の子!?」というような反応でした。

私の母は、七五三では私に着せたドレスを着させたら可愛いかもね〜なんて話をしていたから、もしかしたらちょっとショックだったかもしれません。女の子の胎児ネームを考えていた父もそうかも。

 

なぜか、男の子だというと、少し後ろ向きに感じられるような反応が多い気がしました。

今の流れ(というのもおかしいけれど)は女の子なのかな?

周りの反応で、少しモヤモヤ。そして、私自身にも悶々としたものが溜まっていくようでした。

 

そんな中、夫に「どっちがよかったとかある?」と聞いてみました。

夫は「まったくない。元気に生まれてきてくれればそれで十分!」と即答。心からそう思っているのだという説得力を感じました。

私も周りの反応なんか気にせずに、こうありたいのに…。

夫には「女の子がいいって思ってたんじゃない?」と、痛い一言を言われる始末。

 

じゃあ、なんで?

なんで私は女の子がいいと思っていたのだろう?

答えは、おそらく、私と母の関係がとても心地よく良好だからだと思います。反抗期は、それはもう母に謝っても謝っても足りないくらいでしたが、それが落ち着いてからは程よい距離感でお互い自立した関係を保てているなと感じています。

弟とももちろん仲良くはやっていますが、やはり私ほどは連絡を取らないようなので、女の子がいたら将来楽しそうだな、という。

義母も「息子より娘の方が連絡はマメだよね」と話していることが多く、「そうなんだー」と、いつの間にか思っていたのもあるかもしれません。

でも、ふと冷静になると、これってどちらも「私の将来がどうか」ということしか考えていなくて、なんて身勝手なのだろうと、やっと気づいて、自分の傲慢さを受け止めることができました。

 

結局、周りの反応が良くないように受け止めていたのは、私の気持ちが曇っていたからなのだと思います。

ただ、そんな中でももちろん「男の子かわいいよ〜」という男の子のママや、「男の子育ててるのを見てみたいと思ってたよ」、「メンズ楽しみだねー♡」と言ってくれる友人もいました。

私もそういう風に言える人であろうとつくづく思いました。

 

ちなみに、これを書いている34週の私は、元気な男の子が産まれてきてくれるのが楽しみでたまりません!

あの悶々とした気持ちは何だったのだろう?というくらい、男の子との楽しい生活を、いくらでもイメージできます。

 

生きる力の強い子になってほしいな。

君の誕生を心から楽しみにしているよ。