山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

8w1d 1回目の出血

午前中に夫と産婦人科へ。「一度病院を見ておきたい」と、ついてきてくれた。「どうやって見つけたの?」なんて話しながら歩く。

診察では心拍が確認できた。思っていたより小さくチカチカしていて、先生が「心臓が動いてますね。」と教えてくれたけれど、???と、起き上がってしまった。先生が指さしてくれたところに、小さく動くものが見えた。心臓がもう動いているなんて・・・。不思議な気持ち。前回同様「ちょうどいい大きさですよ。」とのことで、16.4mmに成長していた。予定日もだいたいこれくらい、ということで教えてもらう。分娩予約についても聞かれ、こんなに早く進んでいくものなのかと驚くまま、お願いした。

帰り道、母2人に連絡。どちらも改めて喜んでくれて、その順調さに安心し、出勤する夫と別れた。

午後、私は1年半ぶりに会う友人と楽しい時間を過ごした。休みながらではあるけれど、いろいろなところを歩き回り、帰ってから「疲れたな」と感じたので、少し横になった。

そのまま夫が帰ってくるまで寝てしまっていた。ドアを開ける音で目が覚める。起きたら急に全身がかゆくなった。かゆくなると我慢できないタイプで、かなり掻いてしまう。そうしたら、腿や顔、腕に湿疹が出てきた。「おかしいね」なんて言いながら、特に気にせずにシャワーを浴びた。

少しゆっくりしてトイレに入ったとき。違和感があって便器を見ると、赤い生理の時のような鮮血が奥に向かって一本の線になっていた。めまいがしてその場にうずくまりながら「血が出た!」と夫を呼ぶ。呼吸が荒くなり、意識がぼんやりとする。「流産」という言葉が頭をよぎる。色や量を忘れないように写真を撮っておいた。

少し気持ちを落ち着かせてから病院へ電話する。助産師さんが出て、「今は安静にして明日まで様子を見てください。明朝、電話しますから、その時にまた様子を教えてください。流産の場合、この時期では止めることができません。とにかく安静にしてください。」と言われる。

あっさりと「流産」という言葉が出てきたことがショックだった。

とにかく安静に。ナプキンをつけてベッドにもぐった。