山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

流産後の病院選び

先日の検査でひとまず落ち着いた状態になった。この検査の日に、先生の話や対応を見て、今後のことを検討しようと思っていた。

今回、流産をしてみて思ったのは、最新の設備や完全個室、料理が美味しいということも魅力的だけど、それ以上に一番大切なのは先生や病院を信頼できるかどうかだと思った。(当たり前かな)
もちろん大きなトラブルなく出産に至る人もいるだろうから、そういう場合は施設面やサービスが条件の上位に入るのもわかる。
でも、私の場合はずっと不安だったから、次はそういう妊娠生活にならないようにしたいなと思っている。

初めての産婦人科選びで、候補に上がったのは3箇所。

A:電車を使って30分。数年前に開院して設備が最新でとにかくきれい。完全個室でレストランのような料理も評判。さばさばした女医さん。

B:電車を使って15分。駅からのアクセスがとてもよく、友人が出産した人数はダントツに多い。最近リニューアルしてきれいになった。アットホームな雰囲気。男性の先生で、寡黙なタイプ。

C:バスを使って40分。地元では有名で小学生の頃から名前を聞いたことがあった。個室と相部屋がある大きめの病院。先生は複数人いて、365日24時間体制。

まずBに電話するものの、受付の人の横柄な対応にがっかり…。通いやすさを考えてAに連絡し、そのままお世話になることになった。

私がもっとしっかり聞けばよかったのかもしれないけれど、診察を受けても、結局出血の時に何が起こっているのかよく分からないままだった。エコーがある分、病院に行った直後は安心するものの、結局根本的な解決にならず、家に帰ってきてからネット検索するような妊娠生活だった。
この間はじめてゆっくり話して、なんとなく「初期の流産は何をしても防げない」という考えの先生だという気がした。もちろん、私もそれは理解できる。人間も動物である以上、自然の流れとして仕方のないことはある。
でも、それならそれを説明してほしかったし、できることはやってみようという対応が見たかった。結果は同じだったかもしれないけれど。

というモヤモヤがあり、次はCの病院に行こうと思っている。
産婦人科は忙しく、「自分から積極的にいかなければ十分な説明は受けられない」ということが次の病院でわかるならそれでいいのだし。

結局は相性ということになるのかもしれないけれど、不安な妊娠生活と流産を経験した今、それがどれだけ大切かということも強く感じている。