山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

流産2週間後の診察結果

進行流産が起こって夜中に処置をしてもらった時に、「次は2週間後に来てください」と言われたその日がきた。内容物が残っていたら手術ということだったので、母に付き添ってもらって病院へ行った。

これまで、なんとなく聞きたいことを十分に聞けなかったという思いがあったので、最後くらい聞きたいことを全部聞こうと、質問を手帳にメモしていた。なんてことのない質問ばかりが並んだメモを持って診察室へ。
はじめに病理検査の結果を簡単に説明してくれた。難しい言葉や英単語(しかも医学用語)が並ぶ書類を飛ばし飛ばし読んで、「感染症の疑いがあるということが書かれています」と先生は言った。
感染症か…。そういえば、流産した日の血液検査でも白血球の数が正常値の倍くらいあると言われたな。
それから、流産の日が妊婦健診初日で、その日に子宮がん健診もしてもらっていたので、その結果を受け取った。すべて、どれも異常なし。安心した。
あとはエコーの結果、内容物が残っていなければいい。結果、きれいに出てますね、とのこと。手術をしなくてよいことになり、ほっとした。

あとは、例のメモに書いたことを質問して帰ろう。
私が一番聞きたかったのは、「昼間の出血の時点で流産が始まっていたと思うのだが、その段階では分からないものなのか」ということ。
先生の答えは
「出血だけでは判断できない」
「強い腹痛などを伴えば疑うことはできる。でも結局、初期は何もできないのが正直なところ。」
というものだった。
なるほど。やっぱりそういうものなんだ。妊娠出産はわからないことが多いものなんだ。でも。理性での理解と感情は違う。確かに医学的にはそうかもしれないけど、あの時、もう少し何か手を打てなかったのだろうか。結果的には同じことだったかもしれないけど、何かできていれば、本当に仕方のないことだったんだと思えるんじゃないだろうか。
先生は結局「出血がどこからのものなのかは分からない」とも話していた。
感染症の原因もよくわからなかった。強いて言えば、膀胱炎。薬を出してもらっていた。でも、妊婦さんで膀胱炎になる人は少なくないらしいから、やっぱり赤ちゃん自体が弱かったというのはあるんじゃないかと思う。一般的には、性交渉や膀胱炎が原因になりやすいそうだ。

今後については、ここからは生活を通常に戻してよいということになった。
2週間は湯船を我慢してシャワーだけだったのもおしまい。運動も再開してOK。
おそらく今年中には生理が来るだろうから、そうすれば順調に身体が回復していると考えてよい。生理が年内に来なければ、また診察に来ること。
今回の原因として感染症の可能性が高いので、念のため次の妊娠は、生理を2回見送ってからにしましょう。
ということを言われた。自分が思っていた以上に、先生からの言葉は大きい。ずっと胸に引っかかっていた何かが軽くなったような気がして、病院を出てからは少しテンションが高かった。

診察室を出ながらメモを見て、ひとつ聞き忘れていたことを聞いた。流産の日の処置は手術だったのか、ということ。先生の返事は「膣に引っかかっていたものを少し引っぱっただけですよ」。
そうか。あれは手術じゃなかったんだ。保険を調べたりしていたよ。
ということは、進行流産→完全流産。赤ちゃんが全部一緒に連れて出てきてくれたということだ。ありがとう。

この診察の翌日から、葉酸サプリメントを復活させた。流産した日から2週間飲んでいなかったけれど、これを飲むことで、また動き出した感じがした。
このまま、身体がしっかり回復してくれればと思う。
まずは年内の生理を待とう。