山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

流産1ヶ月後の気持ち

夫が先輩に今回の流産の報告をする夢を見たらしい。先輩と二人で、道端でわんわん泣く夢だったそうだ。
それがちょうど流産から1ヶ月経つ前日のことで、なんとなく偶然という気がしなくて驚いた。夫は「そういう話、好きだねぇ」と笑っていたけど、私はそういう時期なのかな、という心当たりがあった。

ここまで、幸いあまり周りも気にせずに過ごすことができていたのに、最近やたらと赤ちゃんや妊婦さんが目につく。辛くなるほどではないけれど、気にしている自分がいることに疲れる。
同僚の子どもの話も普通に聞けていたのに、なんだか最近長い時間聞いているのが疲れる。

ちょうど1ヶ月経ったくらいの1週間、ひどく身体と心が疲れている気がしていた。
原因を思いつかないのがまた厄介で、流産のせいにしたくないけど、この1ヶ月、必死に前を向こうと思って仕事や暮らしをこなしてきたのかもしれないと思った。
悲しみにしっかり向き合ってきたつもりだったけれど、今になってなんとなく落ち込むのはなんでだろう。
周りを見る余裕が出てきたからなのか、悲しみにどっぷり浸かるのを我慢してきたからなのか。

ふと、お腹に赤ちゃんがいないのが不思議なような気がするときがある。ふとしたときに、もういないんだな…と実感してしまう。

とにかく、流産から1ヶ月過ぎた今が案外きつい。

だから、夫もそういう時期なのでは?と思う私なのでした。