山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

10w2d 2回目の出血

その日は午後からの診察だったので、午前中に洗濯機を2回まわした。でも、なんとなく洗濯物を干している体がだるい。力が入らない感じがする。だんだん立っているのもつらくなってきたので、すべて干し終わったところで横になった。診察前にシャワーを浴びていきたかったので、それに間に合うようにタイマーをセットして1時間半程度眠った。

 

少し眠ったら体が楽になり、シャワーを浴びる。

体を拭いて上がろうとしたその時。

足元にぽたっと鮮血が落ちた。

・・・嫌な予感がする。

そのままトイレに入ると、この前の出血よりも水っぽく赤い、多めの量の出血があった。何か大きな血の塊も一緒に。

貧血のようになり、その場に倒れこむ。

赤く染まったトイレットペーパーを写真に撮って、リビングに用意していた布団に横になる。

心なしか、おなかも痛いような気がしてきた。

呼吸も整わず、とりあえず夫にLINE。

「大丈夫。病院に行っておいで!」

という心強い返信を受けて、少し落ち着いた。

 

ずっととっておいた母子手帳と補助券に名前を書き込む。でも、その手も震えてしまって、せっかくとっておいたのにきれいに書けない。

 

押しつぶされそうな不安の中、駅では階段を上らないようにエレベーターを使って病院へ向かった。