山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

10w2d 2回目の出血 =診察=

受付に名前を伝えると、「今日から妊婦健診になるので、まず尿検査をお願いします」と紙コップを渡される。

そうだ、今日はいろいろな検査をすることになっていたんだ。でも、こんなに出血しているのに大丈夫なんだろうか?不安になって「出血がありますが、そのままとっていいですか?」と聞いた。よいとのことだったけれど、赤く染まった紙コップに不安な気持ちは強くなる。

さらに、インフルエンザの予防接種をどうするか聞かれ、「順調だったらお願いします」と伝える。

体調のおかしさを強く感じていたのだと思う。

 

いよいよ診察。出血があったこと、塊が出たことを伝えるも、先生は「エコーで見てみましょうね。あ、子宮がん検診は受けられましたか?一緒にやっておきますか?」と、さらりとした返事。

もうすぐ1年経つので、子宮がん検診もお願いしつつ、私はそれどころではない。

エコーを見てみると・・・

「うん。心臓動いてますよ。大きさは・・・動き回っているのでなかなかとれないですね。ちょっと待ってくださいね。」

たしかに手をパンチするように動かしているのが見える。くるくると動いているみたい。

かわいい。

心臓の動きは、先生に言われるほどはっきりとは確認できなかったけれど、サイズが測れないくらい元気に動いているならきっと大丈夫だ!と安心した。

出血については「生理のような出血ですねぇ。」と一言。でも、前回同様「流産に結びつくような出血ではないと思います。」とのことだった。「念のため、安静にしておきましょうかね。」と言われたくらいで、先生の様子からは重大なことが起こっているという感じは受けなかった。出血の原因や場所は特に言われず。

エコー写真を見ると、32.6mmの大きさまで育っていた。

 

診察後、インフルエンザの予防接種と採血。看護師さんに「出血があるんですか?安静にして大事にしてくださいね」と声をかけてもらって安心する。念のため、どのような症状になったら病院に連絡すべきなのかを確認した。

「生理痛よりもひどい痛みと大量の出血があるとき」

ということを聞いて、病院を出る。

 

すぐに夫にLINEで「赤ちゃん元気だった。動き回ってサイズ測れないって言われたよ(笑)」と送信。すでに動いているということに夫はびっくりしたようだった。

母にも電話。このときに、家を出る直前に出血があったことと診察の結果を伝える。安心した様子の母。ただ、「出血なんなんだろうねぇ?」と、原因がはっきりしないことに関しては不安そう。親戚には安定期に入るころに伝えることにしよう、と話して電話を切った。

 

帰り道、安心していたのもつかの間、全身に力が入らないような気がしてくる。夕飯の準備などはできそうもないので、スーパーで簡単なものを買って、ふらふらしながら帰宅。すぐトイレに入ると、ナプキンが一面真っ赤になっていた。

本当に大丈夫なの・・・?

不安になりながらも夜用のナプキンをあてて、先生の言葉を信じてベッドにもぐりこんだ。