山が待っている。

「流産」という山から、わが子を腕に抱いて下山できました。どんな山も無事に下山できるように。ひとつひとつをクリアする過程を書いていきます。

流産49日後

四十九日目。
区切りの日だと思い、ずっと片付けられないでいた母子手帳やマタニティダイアリーや、マタニティ雑誌をしまうことにした。

病院に赤ちゃんを連れて行った時のお椀と、母子手帳、マタニティダイアリーを箱に入れて、手紙も添えた。
はじめ、箱はかわいい柄の入ったものにしようと思っていたけれど、いざ選んでみたら結局真っ白の箱に決まった。
手紙の一人称を「お母さん」にしてみたら、しばらく泣いていなかったのに急に涙が溢れてきた。
すべて、スマホで撮っていた写真を見ながら、ゆっくりしまった。
家の中で、そっと大切に持っておこうと思っている。

マタニティ雑誌などは一度すべて紙袋にしまって、また必要な日が来るのを待つことにする。
ここ最近は流産のことを考えることも少なくなってきていたから、とてもよい時間だった。

短い間だったけれど、いろいろなことを教えてくれて本当にありがとう。